建築板金技能士は、住宅を含む建物にかかわる板金工事の技能を認定する国家資格です。建築板金工は住宅の屋根や外壁、エアコンなどの排気をはじめ、飲食店などの排煙や水回りに重要となるダクトなどに金属板を加工して手掛けています。新築はもちろんリフォームや改築など様々な建築現場で重要となる仕事です。

しかし、資格を有してなくとも仕事が可能な建築板金において、建築板金技能士の資格を取ることのメリットとして以下の点が挙げられます。

• 資格がないと建築板金技能士を名乗れない
• 国家資格のため、所持していることで技術が認められているなど高い信頼性がある

これらのメリットがあるため綾歌郡などにある建築板金の会社では、中途採用の際に資格の有無が大きなウェイトを占める場合もあります。また、仕事探しをする側も保険完備など福利厚生がしっかりしている会社を選ぶことができるようになるのです。そして、建築板金技能士の資格にはもうひとつの側面もあり、1級または2級合格者が職業訓練指導員の免許を取得しようとする際に建築板金科を希望する場合は実技試験が免除されます。

重要性の高い建築板金技能士ですが、作業内容により玉掛けや高所作業車などの免許があるとさらに仕事に生かせる部分もあるのが特徴です。そのため、若手のうちからこの仕事を目指す人などは取得しておくことをおすすめします。

建築板金技能士の資格試験は1年に1～2回行われ、2020年の実施要項を例にすると出願受付が4月で試験が9月に行われ、10月に合格発表がされるという流れとなっています。

また、この試験は「内外装板金作業」と「ダクト板金作業」のふたつから科目を選ぶ選択制です。内外装板金作業は1～3級、ダクト板金は1級と2級と分かれていますが、受験資格が存在しない3級とは異なり、1・2級にはそれぞれ以下の受験資格があります。

• 1級：実務経験のみで資格未取得なら7年、2級合格後2年、3級合格後4年の実務経験が必要です。ただし、高度職業訓練の修了や職業訓練指導員免許を取得など学歴によっては実務経験の基準が下がります。
• 2級：3級合格（内外装板金作業のみ）および大学・短大・専修学校などを卒業していること、または2年以上の実務経験が必要です。

ダクト板金作業の科目において3級はないので、大学卒業などの学歴があるか、実務経験といった受験資格を満たさないと受験できません。

試験内容は級にかかわらず学科・実技の各試験から構成され、学科では法律や安全衛生、製図などの項目から問題が出題されます。実技試験は対応した科目ごとに鋼板を加工し、制作または短管の取り付けを制限時間内に行う試験内容です。

試験に合格することで建築板金技能士を名乗れますが、専任技術者になるためには1級合格または2級合格後1年以上の実務経験が必要になるので注意が必要です。

建築板金工は、資格を持っていないと仕事ができないといったものではありません。しかし、専任技術者になるには建築板金技能士は必要な資格で、国家資格ならではの信頼性の高さもあり、中途採用でも大きな武器となるのです。

綾歌郡にある有限会社六車建築板金では建築板金技能士をはじめ、やる気のあるスタッフの中途採用を積極的に行っています。綾歌郡で建築板金の仕事に就くことを、お考えの方はぜひお気軽にご連絡ください。